山梨から日本、そして世界へ。

年頭所感

社会貢献活動の継続と前進

令和3年(2021)新年明けましておめでとうございます。
昨年は、コロナ禍の目まぐるしい一年ではありましたが、皆様方のお陰でまずまずの仕事量を維持することが出来ました。
世界中、閉塞感を打破できる兆しは中々見えてきませんが、今後ワクチンの開発によっては回復することを期待しながらの活動となろうかと思います。弊社にとっては、本年もコロナに打ち勝つべく全力で前進して参る覚悟です。

そんな中、昨年は弊社の掲げるCSR活動も留まることなく進めて参りました。特に、災害は日本中処かまわず、いつ発生するか分かりません。コロナ禍の中にあっても、一般社団法人災害復旧職人派遣協会は、活動を止めることなく展開してきました。お陰様で昨年広島支部が新たに仲間入りし、10月には40名の職人が参加して災害研修を終えました。11月には広島県との協定も結ばれました。これで当協会との協定は、山梨県・広島県となりました。
今年は、静岡県との協定(知事と打合せ済み)・滋賀県・島根県・岡山県・八王子市との協定も行われる予定です。

昨今、殆どの国民は災害に対する危機感を持っています。いかに災害に対する意識が高まっているかが活動の中からわかります。我々は、ボランティア元年と言われた「阪神淡路大震災」から「房総半島台風」まで、10度のボランティア活動の経験を生かして技術力を高めてきました。さらに、後世にバトンタッチをするべき戦いと、活動が必要と考え、先陣を切って推し進めて参りました。何も無いところから形を築き上げていくことは、中々至難です。弊社の職人及び幹部社員7名も、広島県において堂々と指示・指導が出来るようになったことは、大きな成果と言えます。また、経験を通して、人々に伝えることの喜びも感じた事と思います。今後年内中に、全国200名の会員を目指して、国に訴えかけられる実績と力を付けて参りたいと思っています。

思えば、26年前の1月17日「阪神淡路大震災(H7)」の際、10日後に現地に到着。延べ130名を派遣し、1ヶ月のボランティアを終えて戻った時は、「売名行為が上手い」等と揶揄されもしました。「新潟中越地震(H14)」「新潟中越沖地震(H19)」までは、そんな声も収まらず「お金もらっているだろう」「金があったら安く工事をしたら」などなど(笑)。
しかしながらその後の活動の継続で、一転してこれまでの活動の評価を頂いてきました。今では、地元議員の卯月県議、小原市議のご支援を頂きながら、山梨県議の4人の方々も顧問として一緒に災害支援に汗を流して頂いています。さらに、国会議員の先生にも顧問として加わって頂き幅広い活動を展開しています。25年間の継続は、今花を咲かせ実を付けようとしていますが、頓挫しかけた日々は数えきれませんでした。しかし、どんな苦難に直面しようと、一度決めたことをやり通すと決めて活動してきました。社員・幹部一丸となり進んできました。並大抵の活動では無かった事は実体験を通して身体に沁み込ませてきました。これからも、歴史を創って来たと自信をもって訴えていきたいと思っています。その意味でも、今年もその流れは変えませんので、どうかご協力の程お願い申し上げます。

日本ステンレス工業株式会社
会長 石岡博実