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ラジオで防災についてお話しました。

2024年9月3日(火)に放送のYBSラジオ「キックス」の防災の日特集コーナーに弊社の金子が出演しました。
今年1月の能登半島地震を含めた、これまでの災害ボランティアでの屋根シート掛け活動についてや、災害への備えについてお話ししました。

放送の内容はこちらになります。

山梨そなえラジオ

塩澤さん
スタジオには、大月市を拠点に屋根の施工などを手掛ける、日本ステンレス工業の金子真由美さんにお越しいただきました。
よろしくお願いします。
まずは先月、「巨大地震注意」の南海トラフ地震 臨時情報が発表されました。
どのような思いでしたか。

金子
弊社の代表は、阪神淡路大震災から今回の能登半島地震まで11回の経験を通し、南海トラフ地震もどこで、いつ起きても不思議は無いと言っていますので、自分の身は自分で守ることが必要と考えます。

塩澤さん
日本ステンレス工業がどんな会社なのか、あらためて教えてください。

金子
弊社は山梨県内を中心に住宅リフォーム、中でも金属屋根瓦の販売や施工を主に手掛ける会社です。
今年で創業36年目を迎えましたが、一貫して「地域密着でお客様に寄り添う」ことをモットーに、社会貢献活動にも力を入れて取り組んでいます。

塩澤さん
今年は元日に能登半島地震がありました。日本ステンレス工業では全国の職人によびかけて自然災害で損壊した家屋の応急措置を行ったそうですね。

金子
日本ステンレス工業が中心となりまして2017年に「全国災害復旧職人派遣協会」を設立して、2018年の大阪北部地震や、2019年の房総半島台風などに職人を派遣して、ボランティアで家屋の応急対策を担ってきました。
能登半島地震への支援は協会としては4回目でしたが、今回も多くの職人が集まってくれて、県内の職人19人を含む全国83人のメンバーが計20日間活動して、住宅47棟の屋根にシートを掛けて補修することができました。

塩澤さん
能登半島地震は、特に半島の被害が甚大で、ボランティアもなかなか入れませんでした。作業も一筋縄ではいかなかったのではないですか?

金子
被災地に向かう道路が倒壊した住宅などで寸断し、地図通りに進むのが難しかったです。有料道路は、道路標識ごと崩れ落ちていて、地割れに車が落ちていたり、一般道では建物が道路をふさいでいました。
能登半島地震では、2月上旬から約2か月間で5度の派遣を行い、雪や雨が降るような天候不順の厳しい寒さの中でしたが、47棟にシートをかけて補修することができました。
被災者から感謝の言葉をもらってやってよかったと思いましたし、改めて地震への備えの大切さを知ってもらいたいと感じています。

   

塩澤さん
あらためて日頃の備えが大事です。とくに屋根の破損は建物への影響が大きですよね。
被災地での経験を通して、住宅の屋根について私たちが知っておいたほうがいいこと、私たちが備えられることなどは、ありますか?

金子
住宅が倒壊する原因には、建物の構造が弱かったり地盤が弱かったり、色々ありますが、特に建築基準法・改正前に建てられた老朽化した住宅では、日本瓦の屋根の重さは、懸念すべき要素です。そういった懸念を解消するには、軽くて雨風台風に強い金属屋根も、選択肢のひとつだと思います。
また、手軽にできる「備え」としては、ブルーシートの備蓄をおススメします。ブルーシートは雨風を防ぐ、敷く、掛ける、プライバシーを守るなど、災害時の様々な場面で役立ちますので、1家族につき、1~2枚くらい備蓄しておくといいと思います。

塩澤さん
ブルーシートには、いろんな使い道があるんですね。
では金子さん、最後にリスナーの皆さんにメッセージをお願いします。

金子
いつ起こるか分からない災害への心得として、「自助・共助・公助」という言葉を覚えていただきたいです。
災害の発生直後は自分の力で生き延びる「自助」、その後は地域やご近所で協力して助け合う「共助」、そして、市町村や自衛隊などによる支援「公助」。この3つの生き延びる「助け」があることを踏まえて、災害時に自分や家族、地域で必要なものは何か、普段から考えていただきたいと思います。

塩澤さん
きょうは日本ステンレス工業の金子真由美さんにお話をうかがいました。金子さん、ありがとうございました。

音声でお聞きいただけます。